台湾旅行中に気を付けけるべきことの一つは病気に関することですね。
せっかくの台湾への旅行中に病院で過ごしたなんてことになったら、後悔だけが記憶に残る旅行になってしまいます。
病気の中でも日本人にとって不安なのは感染症でしょう。
台湾人は免疫があるため、発症する人が少なくても、日本人は免疫がないため、少しのことで発症してしまうこともあります。
- デング熱とは、どんな感染症なのか?
- デング熱は、どのように感染するのか?
- デング熱に感染すると、どのような症状が現れるのか?
- デング熱に感染しないための予防法と対処法は?
- 台湾でのデング熱の実態(発生件数や発生分布)は?
台湾旅行前に知っておくことで、防ぐことが出来る感染症も多く、デング熱も事前のちょっとした注意で防ぐことが出来るでしょう。
今回は、台湾でのデング熱について、台湾の実状を交えながら、詳しく解説をしていきます。
デング熱とは
デング熱とは、どんな病気なのか?
デング熱は、蚊に刺されることによって感染する疾患です。
デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症です。
デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。
通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。
デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。
屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、でぎるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊にさされないよう注意してください。
(引用元: 厚生労働省)
デング熱の潜伏期間
上記の通り、デング熱の潜伏期間は2日~7日ですが、最大で14日とされています。
そのため、台湾旅行の際にデング熱に感染した場合は、長期旅行でなければ、台湾旅行中に発症することは少ないでしょう。
デング熱の病状
突然の高熱で発症し、頭痛、眼(か)痛、顔面紅潮、結膜充血を伴い、発熱は2~7日間持続します(二峰性であることが多い)。初期症状に続き、全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を呈します。発症後3~4日後、胸部、体幹から始まる発疹が出現し、四肢、顔面に広がります。症状は1週間程度で回復します。
なお、ごくまれに一部の患者において、発熱2~7日後、血漿漏出に伴うショックと出血傾向を主な症状とする致死的病態が出現することがあります。(引用元: 厚生労働省)
- 発熱: 2日~7日間続く
- 発疹: 発症後3日~4日後
- 回復: 1週間程度で回復
台湾でのデング熱の予防法
台湾旅行中にデング熱に感染したくない。どうしたらよいのか?
デング熱はヒトからヒトへ感染することはないとされており、感染経路は蚊(ヒトスジシマカ、ネッタイシマカなど)だとされています。
また、予防接種では日本国内に有効なワクチンはありません。
そのため、デング熱の予防法としては、蚊に刺されないようにすることです。
蚊に刺されないようにするためには、下記のような予防法が考えられます。
- 肌を露出しない服装: 長袖長ズボン
- 虫除け剤:スプレーや塗り薬など
台湾でのデング熱の対処法
もし、デング熱に感染してしまったら、どうしたらよいのか?
有効な治療法はないため、対処療法により回復を待つことになります。
台湾での長期の旅行中に感染してしまった場合は、無理をしないで休息をとること。
症状が重い場合は病院で受診をしましょう。
台湾でのデング熱の発生件数と分布
台湾では、どれくらいデング熱が発生しているのか?
グラフは2017年~2018年のデング熱の病例を示しています。
下のグラフは週ごとの病例数を示しています。
比較的暑い夏の時期に蚊の発生が多くなるため、デング熱の事例も暑い時期に多くなる傾向があります。
2018年8月までのデング熱の都市毎の発生状況を示しています。
デング熱の発生は人口が多い主要都市で感染が広がる傾向があります。
グラフは都市毎の発生件数を示しています。
高雄市が極端に多くなっているのは、亜熱帯気候に属する高雄では冬でもかの活動が活発なためでしょう。
(引用元: 台湾政府衛星福利部)
まとめ
以上、デング熱と台湾でのデング熱の実情について解説しました。
最後に、もう一度、上記のポイントをまとめておきます。
- デング熱は発熱を伴う感染症で、最悪のケースでは致死に至ることも
- デング熱の潜伏期間は2日~7日間(最大14日間)
- デング熱の感染経路は蚊のため、蚊に刺されない対策が必要
- デング熱が疑われる場合は直ぐに病院で受診を
- 台湾ではデング熱は通年で発生しており、特に台湾南部での発生が多い
台湾旅行の際には、感染症であるデング熱の予防をして楽しい旅行になることを!
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