みなさん、台湾旅行の準備は進んでいますか?
台湾旅行の前に現地の状況を知っておくことは、旅行中のトラブル防止になります。
今回は、台湾の紫外線について、旅行前に少しだけ注意してもらいたいポイントを紹介します。
- 台湾の現地の紫外線は、どれくらいかな?
- 台湾の紫外線量は日本の4倍もあるの?
- 台湾の紫外線について注意すべきことは?
- 台湾旅行中の紫外線対策は、どうしたらいいの?
台湾旅行を予定している多くの方が疑問に思っている、上記のようなポイントについて、台湾在住の私が現地の状況を踏まえて紹介します。
台湾の気象局と日本の気象庁の気象統計データをもとに、現地の状況と私の台湾での経験を交えながら、台湾の紫外線について詳しく解説します。
日本と台湾の気象データは、下記のサイトを参考にしています。
参考サイト: 日本 気象庁 災害情報
参考サイト: 台湾 気象局
台湾旅行では紫外線と日焼けに注意
台湾旅行は楽しみですが、日本とは異なる気候の一つが太陽の直射日光が非常に強いと言うことです。
私が台湾で暮らし始めた時に、夏の時期に外出時にあまり人が歩いていないのを見て、街並みが何だか寂しく映りました。
そして、夕方以降に日が陰り始めると、外でも夜市などで人ごみができ始めるという状況に少し戸惑ったこともありました。
このように、台湾での特に夏の時期には昼間は外出する人が非常に少ない理由は、暑くて日差しがとても強いからだったのです。
実際に、台湾の真夏の時期の快晴の日に、30分間、外を歩き続けると、意識が飛んで、ぶっ倒れそうなくらい危険です。
また、皮膚を露出した状態で、30分間も太陽の下にいると、皮膚が真っ赤に腫れ上がり日焼けしてしまいます。
台湾では紫外線が強いと聞いたことがありますが、身をもって紫外線の強さを経験しました。
それでは、日焼けと紫外線についての関係は、どのようなものでしょうか?
日焼け(ひやけ)とは、紫外線を皮膚に浴びることにより、皮膚が赤く炎症を起こす急性症状(サンバーン sunburn)と、メラニン色素が皮膚表面に沈着すること(サンタン sun tanning)である。
(引用元: ウィキペディア)
上記の通り、紫外線を大量に浴びることによって日焼けが起こり、皮膚に炎症を起こし、大きなダメージを与えてしまいます。
台湾の紫外線のUV量
それでは、台湾では紫外線のUV量は、どれくらい強いのでしょうか?
ネット上の情報では日本の4倍とか6倍という数字を目にしますが本当なのでしょうか。
その謎解きをするために、気象局や気象庁が公式に公表している数字を使って解説していきます。
台湾の主要都市の月別の紫外線(UV量)の平均値
グラフから分かる主なポイントを、下記にまとめておきます。
- 台湾では4月~10月までは紫外線が非常に強い
- 台湾南部では、さらに2月~11月頃まで注意が必要
- 秋~春の時期は雨の日が多い台北などでは紫外線は比較的弱い
台湾の主要都市の月別の紫外線(UV量)の最大値
ただし、上記の例は紫外線の月別平均値ですので、実際に紫外線に注意すべき日は快晴の日です。
そこで、台湾の主要都市の月別の紫外線量の最大値をグラフにまとめてみました。
台湾の紫外線の最大値のグラフから分かるポイントを下記に挙げておきます。
- 台湾旅行で紫外線について最も注意すべき月は6月~8月
- 台湾では12月と1月以外の月の快晴の日は紫外線の最大値は強いレベル
- 結論 → 台湾旅行では真冬の時期以外は紫外線対策が必要
台湾の紫外線量の特徴
台湾の紫外線量についての特徴は下記の3つのポイントになります。
- 台湾の紫外線量は季節によって異なる
- 台湾の紫外線量は天候によって異なる
- 台湾の紫外線量は都市によって異なる
それでは一つひとつ詳しく解説していきます。
下記は紫外線量(UV量)のレベルとその程度を示しています。この基準をもとに解説をしていきます。
- 11~ : 極端に強い
- 8~10: 非常に強い
- 6~7 : 強い
- 3~5 : 中程度
- 1~2 : 弱い
台湾の紫外線(UV量)の気象統計データ
台湾の主要都市の紫外線の月別平均値
下表は台湾の主要都市(台北、台中、台南、高雄、花蓮)の紫外線の月別平均値になります。
台北 | 台中 | 台南 | 高雄 | 花蓮 | |
---|---|---|---|---|---|
1月 | 3.4 | 4.1 | 4.6 | 4.7 | 3.1 |
2月 | 3.5 | 4.9 | 5.7 | 5.7 | 3.9 |
3月 | 4.3 | 5.4 | 6.1 | 6.3 | 4.6 |
4月 | 5.7 | 6.5 | 7.3 | 7.8 | 6.1 |
5月 | 5.6 | 7.3 | 8.6 | 8.7 | 7.1 |
6月 | 8.5 | 8.0 | 9.0 | 9.4 | 8.9 |
7月 | 8.6 | 8.0 | 9.3 | 9.0 | 12.7 |
8月 | 9.8 | 7.1 | 10.7 | 10.0 | 13.2 |
9月 | 7.2 | 7.4 | 7.6 | 7.1 | 10.6 |
10月 | 5.7 | 5.8 | 6.6 | 6.3 | 6.6 |
11月 | 5.4 | 4.6 | 5.6 | 6.0 | 5.2 |
12月 | 2.8 | 3.7 | 4.2 | 4.1 | 3.7 |
台湾の主要都市の紫外線の月別最大値
下表は台湾の主要都市(台北、台中、台南、高雄、花蓮)の紫外線の月別最大値になります。
台北 | 台中 | 台南 | 高雄 | 花蓮 | |
---|---|---|---|---|---|
1月 | 7.0 | 6.0 | 8.0 | 7.0 | 6.0 |
2月 | 8.0 | 8.0 | 9.0 | 10.0 | 9.0 |
3月 | 10.0 | 9.0 | 9.0 | 11.0 | 10.0 |
4月 | 10.0 | 10.0 | 12.0 | 12.0 | 12.0 |
5月 | 10.0 | 12.0 | 13.0 | 13.0 | 14.0 |
6月 | 12.0 | 12.0 | 14.0 | 14.0 | 14.0 |
7月 | 13.0 | 12.0 | 14.0 | 13.0 | 15.0 |
8月 | 12.0 | 11.0 | 14.0 | 13.0 | 15.0 |
9月 | 12.0 | 10.0 | 11.0 | 11.0 | 13.0 |
10月 | 11.0 | 8.0 | 10.0 | 10.0 | 10.0 |
11月 | 11.0 | 7.0 | 8.0 | 8.0 | 8.0 |
12月 | 6.0 | 6.0 | 6.0 | 6.0 | 6.0 |
台湾の紫外線は季節ごと違う
紫外線量の月別平均値のデータをまとめると、下記のようにUV値が最も低い冬と最も高い夏では大きく異なることが分かりますね。
- 台北: 2.8~9.8UV
- 台中: 3.7~8.0UV
- 台南: 4.2~10.7UV
- 高雄: 4.1~10.0UV
- 花蓮: 3.1~13.2UV
台湾の紫外線は気候により違う
一つの例として、上の画像は真夏の8月の台湾各地の紫外線量を示しています。
ご覧の通り、台湾南部であっても紫外線量が0UVの都市もあれば、紫外線量が11UVの都市もありますね。
このように、真夏の時期であっても、雨が降って天候が悪い日は紫外線量はほとんど観測されないこともあります。
一方、同じ日でも、天気が良い都市では紫外線量が非常に高くなります。
紫外線量は都市により違う
上表をご覧いただければ分かりますが、紫外線量は同じ月でも、都市により異なります。
紫外線量の傾向として、下記のようなポイントを挙げておきます。
- 夏の時期は台湾南部へ行くほど、紫外線量は高くなる傾向
- 同時に、台湾西部よりも台湾東部のほうが紫外線は高い傾向
台湾の紫外線の特徴のまとめ
- 紫外線量は6.0UV以上は強いレベルとされます。
- 台湾の紫外線量の最大値は主要都市では季節に関係なく6.0UV以上
- 冬の時期でも快晴の日で太陽の日差しが強い場合は紫外線に注意
- 夏の時期でも雨の日は紫外線の心配は必要ない
台湾旅行での紫外線対策
春・夏・秋の時期には長袖で紫外線防止を
台湾旅行で紫外線に注意すべき時期は、春から秋にかけての時期になります。
その理由は気温が上がると時期には半袖や半ズボンなどで皮膚を出して外出することが多くなるから。
逆に言えば、冬の時期は長袖の服を着ているため、紫外線量も少なこともあり、日焼けをすることは少ないでしょう。
夏の時期は半袖Tシャツなどで外出しがちですが、夏の時期こそ袖の長い服装で紫外線防止をすべきです。
実際に、現地では台湾人の多くが外出する時には長袖を羽織って出かけます。
また、屋内に入ると冷房が強めで効きすぎていることもありますので、体温管理のためにも、薄手のカーディガンは有効ですね。
台湾旅行では帽子で紫外線対策を
台湾旅行へは帽子は持ち物として必須アイテムになります。
帽子を被ることで、紫外線対策として有効で、額や目に当たる紫外線を妨げ、日焼け帽子にも一役買ってくれます。その上で、UVカットサングラスがあれば完璧です。
夏の台湾旅行へは紫外線防止に日傘の準備を
夏の時期は折り畳み傘も雨対策として必須アイテムになります。
同時に、晴れの日には日傘として活用できるため、晴雨兼用の折り畳み傘がおすすめです。
台湾現地でも、真夏の日差しが強い時期は日傘を使っている人(特に女性)も多くいます。
九份のように路地が狭くて、人が多くて混雑する場所では使いにくいかもしれませんが、夏の強い日差しから身を守るためにも、できるだけ日傘を使いましょう。
夏の時期の台湾旅行は、天気が良い日の外歩きの時はとても暑く、紫外線が強烈ですので、日傘を利用すると体感温度が全く違いますよ。
台湾旅行では日焼け止め対策としてUVクリーム
次に、皮膚を保護する日焼け止め対策についてですが、UVクリームは絶対に必要です。
UVクリームはSPF50+、PA++++の最高ランクを選ぶとよいでしょう。
台湾旅行中にメイクをする女性は、顔のシミ対策にSPF50+、PA++++のUVカットファンデーションを使うのがよいでしょう。
たった数日間だけの台湾旅行中に、顔のUV対策を怠っただけで、シミを作って帰国…。
時間とお金を掛けて、シミを消すのにエステに通うなんてことになるよりも事前に準備をしたほうがいいですからね。
SPF50+、PA++++クラスの効果がないと日焼け対策になりませんが、品質のよくないUVカットコスメの場合、肌荒れの原因になったりします。
まとめ
台湾旅行の際の紫外線についての現地の状況を紹介しました。
最後に、もう一度、お伝えしたいことをまとめておくと、下記のポイントになります。
- 春・夏・秋の時期の台湾旅行は紫外線に注意
- 台湾では天気が良い日の日中の紫外線量は極端に強い
- 特に、台湾南部では紫外線量が非常に強くなる
- 紫外線対策として、服装、帽子、傘、サングラス、クリームを!
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