台湾旅行で雨に泣かされたという方も多いのではないでしょうか?
飛行機の中ではワクワクウキウキと台湾旅行を楽しみにしていたのに、現地に到着してみたら、雨続きで楽しめなかった。
台湾は雨が多い気候ですので、短期旅行の場合は、毎日、雨続きになってしまうことも多くなります。
- 台湾の雨季は、いつなのかな?
- 台湾では都市によって、雨の日が違うの?
- 台湾の降水量や降水日数は、どんな感じなのかな?
- 台湾での雨の日の楽しみ方はあるのかな?
台湾旅行を考えている方は、上記のような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?
今回は、台湾の雨季と雨の日について、現地の実状を踏まえて、気象データや分かりやすい表・グラフを交えながら、現地から詳しく解説します。
台湾の雨季と四季
日本に四季があるように、台湾にも四季があります。
ただし、台湾の四季の特徴は、夏が長く、冬が比較的短く、春と秋は非常に短いという点でしょう。
台湾の四季を月ごとに区分けすると、下記のようになります。
- 春: 3月~4月
- 夏: 5月~9月
- 秋: 10月~11月
- 冬: 12月~2月
ただし、都市によっては、4月でも夏日になることもあったり、10月でも残暑が厳しく、真夏の暑さになったりします。
台湾では3月頃から暖かくなり、気温が上がり始め、同時に、4月頃から雨の降る日が少しずつ増え始めます。
そして、5月中旬以降に、梅雨入りすることが多く、雨が多く降る時期は6月中旬から7月上旬頃まで続くこともあります。
また、6月頃から台湾には台風が上陸することも多くなり、通常は9月頃までそのような時期は続きます。
台湾の雨季はいつからいつまで?
台湾の雨季は、いつからいつまでなのでしょうか?
先述したように、台湾では気温の上昇に伴い、雨が降る日が多くなります。
そのため、急激に気温が上がったりすると、気象バランスの崩れが起きて、スコールのような大雨になることが多いのが台湾の天候の特徴です。
具体的に、台湾の雨季は何月から何月までなのかを知りたい方もいることでしょう。
- 雨季の時期: 4月~6月
- 台風の時期: 7月~9月
- 乾季の時期: 10月~3月
上記のような区分が出来ますが、台風の時期も雨が非常に多くなりますので、この時期も雨季に含めれば、台湾の雨季は4月~9月までとなります。
そして、9月頃にシーズン最後の台風が去って行った後は、ジメジメとした空気が一掃され、大気が乾燥し始め、空気感が変わり始めます。
台湾は都市ごとに雨季が違う?
上記のように、台湾の雨季はザックリ言ってしまうと、4月~6月または7月頃までとなり、台風の時期も含めると、4月~8月または9月頃までとなります。
とは言っても、台湾は小さな島のように見えて、台湾北部と台湾南部、台湾本島の西部と東部では気候が異なります。
雨季や雨の時期という基準で、雨が降る日が多い台湾のエリアを分けると、下記のようになります。
- 雨が多いエリア :台湾北部(台北、九份)、台湾東部(花蓮)
- 雨が少ないエリア:台湾中部(台中)、台湾南部(高雄、台南)
上記のように、観光スポットとして人気が高い台北や九份は年間を通して、非常に雨の日が多く、曇りの日も多いのが特徴です。
そのため、残念ながら旅行中に快晴の日に当たるのは少ないと考えておいたほうが良く、雨対策を万全にしておいたほうが良いでしょう。
一方、台湾中部から南のエリアは9月頃から雨が降る日が少なくなり、3月ころまでは快晴の日が多くなります。
そのため、10月~3月頃までに高雄、台南、台中に旅行に出かける場合は、雨に降られることは少ないでしょう。
台湾の雨季の降水量と降水日数
台湾の雨季の降水量
それでは、降水量を基準に台湾の雨季を確認してみましょう。
グラフは台湾の主要都市(台北、台中、高雄)と東京の月別の年間の降水量を比較しています。
下表は台湾の主要都市(台北、台中、高雄)の月別の降水量(mm/月)を示しています。
台北 | 台中 | 高雄 | 東京 | |
---|---|---|---|---|
1月 | 83.2mm | 30.3mm | 16.0mm | 52.3mm |
2月 | 170.3mm | 89.8mm | 20.5mm | 56.1mm |
3月 | 180.4mm | 103.0mm | 38.8mm | 117.5mm |
4月 | 177.8mm | 145.4mm | 69.8mm | 124.5mm |
5月 | 234.5mm | 231.5mm | 197.4mm | 137.8mm |
6月 | 325.9mm | 331.2mm | 415.3mm | 167.7mm |
7月 | 245.1mm | 307.9mm | 390.9mm | 153.5mm |
8月 | 322.1mm | 302.0mm | 416.7mm | 168.2mm |
9月 | 360.5mm | 164.5mm | 241.9mm | 209.9mm |
10月 | 148.9mm | 23.2mm | 42.7mm | 197.8mm |
11月 | 83.1mm | 18.3mm | 18.7mm | 92.5mm |
12月 | 73.3mm | 25.9mm | 16.2mm | 51.0mm |
グラフを見て分かるように、年間を通して、東京と比較して、台湾の降水量が非常に多いのが分かりますね。
実は、台湾では雨の降り方が日本とは異なり、特に春から夏の時期の雨の降り方は、突然天候が変わり、ザーッと雨が降り出し、スコールのように大雨になるというのが特徴。
そして、10月頃から3月頃までは雨が降る時には、土砂降りの大雨になるよりも、パラパラと小雨が降ることが多くなります。
特徴的なことは、台湾北部の台北は真冬の時期を除いて雨が多いですが、台湾中部以南の台中や高雄では非常に雨が少ないことですね。
台湾の雨季の降水日数
グラフは台湾の主要都市(台北、台中、高雄)の月別の年間の降水日数を示しています。
下表は台湾の主要都市(台北、台中、高雄)の月別の降水日数を示しています。
台北 | 台中 | 高雄 | 東京 | |
---|---|---|---|---|
1月 | 14.1 | 6.6 | 3.2 | 4.5 |
2月 | 14.6 | 9.2 | 3.7 | 5.5 |
3月 | 15.5 | 11.2 | 4.0 | 9.9 |
4月 | 14.9 | 11.8 | 5.8 | 9.9 |
5月 | 14.8 | 12.2 | 9.3 | 10.3 |
6月 | 15.5 | 14.6 | 13.8 | 11.4 |
7月 | 12.3 | 12.8 | 12.9 | 10.3 |
8月 | 14.0 | 15.4 | 16.3 | 7.7 |
9月 | 13.8 | 9.2 | 11.2 | 11.0 |
10月 | 11.9 | 2.6 | 3.5 | 9.8 |
11月 | 12.4 | 3.7 | 2.6 | 6.8 |
12月 | 11.7 | 4.3 | 2.3 | 4.2 |
台北の降水日数は12日から15日間程度で、1ヶ月の内の半分くらいは雨が降っていることがよく分かることでしょう。
逆に、台湾南部の高雄では10月~3月までは雨がほとんど降らないということも分かりますね。
台湾での雨の日の楽しみ方
台湾旅行中に運悪く雨が降ってしまった場合はどうしますか?
夜市に行っても、足元が悪い中、傘を差しながら、食べ歩きをしますか?
それでもいいと思いますが、やはり、雨が降っている時に外出をしたくはないというのが本音でしょうね。
そこで、以下では、台湾旅行中に雨が降ってしまった場合の対処法を紹介します。
屋内で楽しめる観光スポット
故宮博物院をはじめとした博物館、美術館、水族館などの屋内でも鑑賞できる観光スポットで楽しむこともできます。
また、中国語(ハリウッド映画の場合は英語)が理解できる方は映画館で楽しむこともできます。(台湾の映画料金は安いですよ)
雨が降っている日は無理に外出して、雨に濡れながら観光をするよりも、屋内の観光スポットを中心に楽しみましょう。
ショッピングセンターで買い物
雨の日は台湾のショッピングセンターへ行けば、一日、楽しむことができますよ。
日本では販売されていない商品や珍しい果物やお菓子などがあったりして楽しいですよ。
宝探しをするように、台湾のショッピングセンターでお気に入りグッズを探してみてはいかがでしょうか。
もちろん、お土産になりそうな商品もたくさんありますよ。
ホテル内の施設を使い倒す
特に、大きなホテルではレストラン、喫茶店、サウナ、スポーツジム、エステ、お土産屋など、さまざまなアクティビティが楽しめます。
雨の日くらいはホテル内でのんびりと、寛いだ優雅な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
近くにショッピングセンターや果物屋があれば、珍しい台湾の南国フルーツをたくさん買ってきて、フルーツパーティをしてみてはいかがでしょうか?
雨が降っていない都市へ移動
台湾の天候は地域によって異なるため、台湾北部と台湾南部、台湾西部と台湾東部では雨の降り方も違ったりします。
台湾北部の台北で雨が降っていても、台湾南部の高雄では雨が降っていないことも多いです。
そのため、どうしても雨の日を避けたい場合は、天気予報を確認して、雨が降っていない都市へ移動してしまっても良いでしょう。
台湾での雨季シーズンに必要なもの
台湾の雨季のシーズンに必要なものをいくつか紹介します。
雨傘
特に、雨季に台湾旅行をする場合は折り畳み傘を持って行きましょう。
雨季でも晴れる日もありますので、日傘を兼ねた晴雨兼用折り畳み傘がおすすめですよ。
サンダル・ビーチサンダル
台湾では雨が降る日に靴で外出はNGです。
その理由は、土砂降りになることが多く、路面が大洪水になることが多いため。
出来れば底に滑りにくい加工がしてあるサンダルやビーチサンダルがおすすめです。
なぜか、台湾人は雨が降る日を予測して(?)、現地では降雨の日はみんなサンダルやビーチサンダルを履いています。
タオル
外出する時にはタオルがあると便利です。
外は暑いため汗をたくさんかいた時に使うだけではなく、突然の雨でびしょ濡れになった時に役立ちますよ。
防水加工のバッグ
嵐のようなスコールの場合は、上から雨が降ってくるだけではなく、横からも雨が降りかかってきます。
また、雨の日に車やバイクが多い場所を歩いていると容赦なく、水溜りをはねて汚水を掛けられたりします。
このような時には防水用のバッグが威力を発揮してくれます。
ハーフパンツ(ショートパンツ)
暑い夏の時期にはハーフパンツが便利です。
特に、雨が多い雨季の時期はロングパンツを穿いていると裾が水浸しになり歩くのも大変な状況に…。
現地では、4月~9月くらいまではハーフパンツやショートパンツのコーデが一般的です。
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