台湾旅行の際に心配なことの一つが現地での病気ですね。
旅行中に罹患してしまうと、旅行そのものが台無しになってしまうだけではなく、精神的ストレスも重なり不安になりますね。
- 台湾で気を付けるべき病気は何かな?
- 台湾で日本人が病気になるパターンは?
- 台湾で病気にならないための予防法は?
- 台湾で病気になってしまった場合の対処法は?
台湾旅行を前にして、上記のようなことに不安を感じている方もいることでしょう。
そこで、台湾に暮らし始めて、何度も病気になった経験から分かった台湾事情を交えながら、台湾での病気ついて具体的に紹介します。
風邪
台湾は、冬でも比較的温暖で風邪をこじられてるようなことはあるのかな?
このように思われる方もいるかもしれませんね。ところが、実際には、台湾では冬になると、日本と同様に、空気が乾燥したり、気温が急激に下がったりします。
そのため、台湾でも季節の節目には、体調を崩しやすくなります。特に、秋から冬になる時期には喉の痛みを感じたら、その後、病原菌に感染して風邪の症状が現れることが多いです。
台湾で風邪に罹患するパターン
私が台湾で風邪に罹患するパターンは下記の通りです。
- 空気が乾燥した時期に喉の変調を感じる
- 次第に喉の違和感が痛みに変わる
- 扁桃腺やリンパ節が痛み始める
- 発熱と同時に身体全体の倦怠感を感じる
毎回、上記のようなパターンで風邪を発症しています。特に、台湾で暮らし始めた時には頻繁に風邪を引いていました。
風邪を引きやすくなる原因は環境の変化とストレスなどによる免疫低下だとされています。その当時のことを思い出すと、ピッタリと条件に当てはまります。
ちなみに、風邪になるケースは冬のほうが多いですが、夏でも風邪になることがありますので要警戒。
台湾旅行中に風邪を予防する方法
上記のことをもとに、台湾で風邪に罹患しないようにするための予防法として、下記のようなことが挙げられます。
- 旅行中には、あまり神経質にならずストレスを貯めない
- 旅行中には、外部からのウイルスを防ぐためマスクを着用する
- ホテルなどに戻った直後には必ず手洗いをしっかりする
- 乾季にホテルでは湿度を高めにする(浴槽にお湯を張るなど)
風邪の予防法というわけではないですが、裏技的に身体を労わるために、特に秋から冬の時期には、冷たい飲料を飲むのではなく、温かい飲料を飲むのがおすすめです。
具体的には、生姜汁入りの飲料は身体を身体を温めてくれるため、風邪の引きかかりには身体に良いでしょう。
台湾旅行中に風邪に罹患した場合の対処法
台湾旅行の際には、風邪に罹患することを前提に準備をしたほうが安心でしょう。
そこで、最低限の準備として、常備薬の風邪薬を持参しましょう。持って行くだけでも安心ですからね。
風邪薬は風邪の引きかかりの時期には効果があるかもしれませんが、本格的に風邪でダウンしてしまった場合は、クリニックか病院で診察してもらいましょう。
台湾のクリニックでは英語が出来る医師が多いですので、英語が出来れば医師の疎通は可能でしょう。もし、英語も中国語も出来なければ、漢字を介しての筆談でもOK。
とにかく、病状が酷くならないうちに、診察してもらうのが重要です。クレジットカードに海外旅行保険が付帯している場合は、無料での診察が出来る場合もありますよ。
下痢
旅行中に最も起こしやすい病気は下痢かもしれませんね。
台湾で下痢になるパターン
台湾で下痢になってしまう原因は、下記のようなことが考えられます。
- 冷たいもの(かき氷や生ジュース)の飲食
- 油っぽいものの飲食
- 単純な食べ過ぎによる消化不良
- 傷んだ食べ物の摂取
台湾には美味しいグルメが多いため、特に暑い時期には冷たいものをたくさん食べたり飲んだりしがちですね。
また、台湾では通年を通して気温が高く、食べ物が傷みやすいため、作り置きの料理や時間が経過したものを食べるのは、お腹をこわす原因ですので、控えたほうが良いでしょう。
台湾での下痢の予防法
- 熱いものと冷たいものを同時に食べない
- 冷たいものを大量に飲食しない
- 油っぽいものばかり暴食しない
- 生ものや加熱してないものは控える
- 作り置きや時間が経過したものは食べない
- 水道水をそのまま飲まない
上記のような自分ルールを作り、旅行中の飲食時に守るだけでも、お腹を下すことは避けられるはずです。
台湾旅行中に下痢に罹患した場合の対処法
旅行前には常備薬として、下痢止めの胃腸薬を持参することをおすすめします。
下痢でお腹をこわしてしまった場合は、薬を飲んで、胃腸を休めることが重要です。
食事は温かいスープ系のもので消化がよく、胃腸に刺激を与えないような味付けのものにしましょう。
具体的には、豆漿(トウジャン)や蛋花湯(玉子スープ)などが胃腸によく消化が良いでしょう。
どうしても、胃腸が回復しない場合はクリニックへ行き、医師の診断を受けたほうが良いでしょう。
便秘
旅行中は下痢よりも便秘のほうがまだましですが、便秘は長引くと食欲もなくなり、つらい症状が現れます。
飛行機に乗ると便秘になってしまう人も多いのではないでしょうか。かつての私がそうでした。
台湾で便秘になるパターン
便秘の原因は様々ですが、旅行に関連することで、その要因を挙げると下記のようになります。
- 環境の変化
- 精神的なストレス
- 食べ物の違いによる胃腸の不調
- 水分不足
台湾旅行中での便秘の予防法・対処法
台湾旅行中には美味しいものが多いため、つい油っこい食べ物が多くなったり、変色になりがちですね。
夜市などでは肉料理が多くなったり、小麦が原材料のグルメが多いですが、出来るだけバランスの良い食事を心がけましょう。
また、暑い時期は汗をよくかくため、外出する時にはペットボトルを一本持ち歩くと、水分補給がしやすくなります。ちなみに私は外出時にはマイボトルを持ち歩いています。
慢性的な便秘は直ぐには改善しにくいですが、便秘がちな方は常備薬としての胃腸薬を持っていくとよいでしょう。
咳・喘息
台湾旅行中に咳が出るようになり、喘息になってしまったなんてことになったら、二度と台湾には行きたくなくなりますね。
実際に、私は台湾で暮らし始めた頃、軽い風邪をこじらせたのを切っ掛けに、咳が止まらなくなり、喘息のような症状が出ました。
そして、咳のし過ぎで腹筋に負担が掛かり、腹筋の筋肉疲労で咳をするたびに腹筋に痛みを感じるほどにまでなりました。
そんな経験をもとに、以下では台湾での咳や喘息の原因、予防法、対処法を考えてみましょう。
台湾で咳や喘息になる原因
- 風邪から併発する
- 乾季の時期の大気の乾燥
- 外気の空気汚染(PM2.5)
- バスや電車の車内の換気がホコリっぽい
風邪の一つの症状として咳が出ることは一般的ですが、一旦、咳が出始めるとなかなか止まらなくなりますね。(薬ではなかなか治らない)
さらに、追い討ちをかけるように、台湾は9月~翌3月頃までは都市により乾季になり、雨が少なくなり、空気が乾燥します。
そのため、喉に潤いが失われ、外気からの排気ガスやホコリなどの異物により喉が刺激されやすくなり、咳が止まらなくなります。
上記の全ての複合的な原因により、咳が出るようになり、長引くと喘息の症状へと変わります。
そのため、特に、喉、鼻、気管支、肺が弱い方は台湾旅行前には事前に準備をしてきたほうが良いでしょう。
台湾旅行で咳・喘息対策として必要な持ち物
- マスク
- 鼻炎スプレー
- 常備薬
- 目薬(12月~2月)
※咳や喘息とは直接関係ありませんが、空気が乾燥する冬は目薬が必要です。
熱中症
熱中症は熱射病と日射病を併せて呼ばれる病気ですが、特に夏の時期は、日本と同様に、台湾でも熱中症には注意が必要です。
台湾で熱中症になる要因
熱中症になる要因として、下記のようなことが挙げられます。
- 気温と湿度が非常に高い環境
- 風が弱いまたは風がない環境
- 日差しが強い環境
- 歩いた後に体内でたくさん放熱した状態
- 暑さに身体が慣れていない状態
- 身体の疲れや寝不足などで疲労した状態
台湾での熱中症の予防法
熱中症対策として、必要な予防は下記の通りです。
- 台湾旅行中はあまり無理をしない
- 日中の暑い時間帯の外出は出来るだけ控える
- 暑い時期は水分補給を十分にする
- 熱くて疲れを感じたら躊躇わず休憩する
- 台湾旅行中は十分な睡眠をとる
もし、熱中症の疑いがあると感じた場合は、躊躇せずに病院で診察を受けましょう。
感染症
台湾では、毎年、流行する感染症と偶然流行する感染症があります。
インフルエンザ
飛沫感染する→マスクの着用、手を洗う
デング熱
蚊を媒介として感染する→虫除け対策

麻疹(はしか)
飛沫感染→マスクの着用、手を洗う

まとめ
上記で紹介した台湾旅行中に罹患する可能性のある病気の中国語の表記と発音を一覧表でまとめましたので、参考にしてください。
日本語 | 中国語 | 発音 |
---|---|---|
風邪 | 感冒 | Gǎnmào |
下痢 | 腹瀉 | Fùxiè |
便秘 | 便秘 | Biànmì |
咳 | 咳嗽 | Késòu |
喘息 | 氣喘 | Qìchuǎn |
熱中症 | 中暑 | Zhòngshǔ |
インフルエンザ | 流感 | Liúgǎn |
デング熱 | 登革熱 | Dēnggérè |
はしか | 麻疹 | Mázhěn |
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