台湾旅行でクレジットカードは必要なのかという点について、現地在住者の立場から現地事情を交えながら、詳しく解説します。
みなさん、海外旅行へ行く時には、クレジットカードは必ず持って行きますよね。
- 台湾ではクレジットカードは利用できるのか?
- 台湾でクレジットカードが利用できる場所はどこ?
- 台湾でクレジットカードが利用できない場所はどこ?
- 台湾旅行でクレジットカードが必要な理由とは?
- 台湾で使えるクレジットカードの国際ブランドは?
台湾旅行を予定している方には、上記のような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?
そこで、台湾在住でクレジットカードをいろいろなシーンで利用してきた私が現地事情を交えながら詳しく解説します。
台湾でクレジットカードが利用できる場所
台湾でクレジットカードが利用できる場所は、どこなのか?
結論を言ってしまうと、台湾でクレジットカードが利用できる場所はかなり限定されてしまいます。
以下は台湾でクレジットカードがほぼ間違えなく使える場所や施設です。
- 空港内
- ホテル(中級以上)
- 高級レストラン
- 観光客向けお土産屋
- 百貨店(免税店)
- ドラッグストア(免税店)
- 台湾高鐵
以下では、一つひとつクレジットカードの使用に関する台湾の現地事情を簡潔に紹介します。
空港内
空港内での全ての施設ではクレジットカードの利用に対応してます。
空港内でクレジットカードの利用が想定されるシーンとしては、下記のようなものでしょう。
- お土産屋
- SIMカードの購入
- レストランでの飲食
- ラウンジ
ホテル(中級以上)
台湾でホテルに宿泊する場合はクレジットカードの支払いに対応しています。
ただし、安宿や一つ星ホテルでは、お会計は現金のみの対応の場合も多いです。
高級レストラン
台湾でのレストランでの飲食ではクレジットカードを利用できる場合と利用できない場合があります。
クレジットカードが利用できるのはサービスチャージが加算されるような高級レストランのみと考えておいたほうがよいでしょう。
あるいは、全国チェーンのレストランであれば、クレジットカードの支払いに対応している場合があります。
ただし、台湾国内で発行されたクレジットカードのみに限定されるというケースもありますので、現金の準備も必要でしょう。
観光客向けお土産屋
台湾でお土産を購入する場合には、比較的大手の外国人向けのお土産ショップがあります。
このような外国員観光客向けのお土産店では、クレジットカード払いに対応しています。
ただし、お土産のお値段は外国人観光客向けの価格設定になっていることが多いでしょう。
百貨店(免税店)
台湾には、いくつかの大手の百貨店があります。
例えば、統一時代百貨、広三SOGO百貨、新光三越、遠東百貨などがあります。
このような大手の百貨店では免税にも対応しており、クレジットカード払いにも対応しています。
ドラッグストア(免税店)
台湾でも全国チェーンのドラッグストアーがいくつかあります。
台湾ではコスメ(COSMED、康是美)とワトソンズ(Watsons、屈臣氏)が有名です。
上記の2大ドラッグストアの内の一部のドラッグストアでは、免税対応の店舗があります。
免税対応の店舗であれば、間違いなく外国で発行されたクレジットカードも利用できます。
台湾高鐵
台湾旅行で都市間の移動の際に最も早く便利な乗り物が台湾の新幹線・台湾高速鉄路(高鐵)です。
台湾高鐵ではクレジットカードの利用に対応しています。詳しくは下記をご覧ください。
自動券売機では、VISA、MASTER CARD、JCBクレジットカード、アメリカンエクスプレス、銀聯クレジットカード、Apple Pay、Google PayとSamsung Payを使ってきっぷを購入できます。
(引用元:台湾高鐵)
台湾でクレジットカードが使えない場所
- 公共機関(電車、高速バス、市内バス)
- タクシー(ほぼ使えない)
- コンビニ
- ショッピングセンター
- ドリンクスタンド
- 小吃店(ローカル食堂)
- 夜市の屋台
以下では上記の場所でのクレジットカードの対応についての現地事情を紹介します。
結論を言ってしまえば、「台湾は現金取引の社会ですので、信用卡(クレジットカードの中国語)はあまり利用できない」です。
公共交通機関(電車、高速バス、市内バス)
電車、高速バス、市内バスなどの公共交通機関では、ほとんど利用できないと考えておきましょう。
タクシー(ほぼ使えない)
タクシーの利用の際には、クレジットカードが利用できると表示されているものもあります。
実際に利用できるのかというと、利用できる場合と利用できない場合があります。
現実的には、タクシーの運転手は現金が欲しいため、クレジットカードの利用を断られることも…。
コンビニ
基本的に、台湾のコンビニではクレジットカードの利用に対応しています。
ただし、台湾国内発行のクレジットカードに限定されることが多いのが現実。
実際には、店員スタッフも外国発行のクレジットカードに対応しているのどうか分からないという反応です。
ショッピングセンター
大手のショッピングセンターでクレジットカードを利用してみようと思ったことがあり試してみました。
その際のスタッフの対応は…、お店と提携しているクレジットカードの勧誘攻勢を受けました(笑)。
その時はしかたなく、現金で支払い、その場を後にしました。
ドリンクスタンド
台湾旅行中にドリンクスタンドには一度は利用することでしょう。
ドリンクスタンドのようなお店ではクレジットカードは利用できません。
また、このような店ではレシート(領収書)も発行されません。
小吃店(ローカル食堂)
多くの人が台湾旅行で利用するであろう小吃店(ローカル食堂)では100%、クレジットカードは利用できません。
基本的に、台湾では飲食をする場合は高級レストランやホテル内のレストラン以外では現金が必要になります。
夜市の屋台
台湾旅行の代名詞とも言える夜市では、当然ですがクレジットカードは利用できませんので、小額の現金を準備しましょう。
台湾でクレジットカードが必要な理由3つ
台湾でクレジットカードが必要な理由は以下の3つです。
- 海外キャッシング
- 海外旅行保険
- ホテルのチェックイン(デポジット)
以下では一つひとつ台湾現地の事情を交えて詳しく紹介します。
【理由1】海外キャッシング
みなさん、海外旅行で現地通貨は、どのようにしていますか?
- 日本で両替している
- 海外の空港で両替している
上記のような日本円の現金から現地のお金への両替をしてるのであれば、かなり損をしていますよ。
その理由は現金から現金への両替の場合は為替レートが非常に悪いからです。
一方、クレジットカードを利用して、海外のATMでキャッシングをすれば、お得な為替レートで出金できます。
また、台湾ではクレジットカードで海外キャッシングをするのはとても手軽にできます。
台湾で海外キャッシングができるのは、下記のような場所です。
- 空港内のATM
- 市中銀行内のATM
- コンビニ内のATM
【理由2】海外旅行保険
海外旅行の際の保険は、どのようにしていますか?
民間の損害保険会社が販売している海外旅行保険に加入して旅行をしている方…。
そのお金を旅行中の飲食や一つハイクラスのホテルの宿泊料金に使いましょう。
クレジットカードには海外旅行保険が付帯されているものが多いです。
しかも、年会費が永年無料で、このような嬉しいサービスを受けられます。
是非、お持ちでない方は、利用価値の高いクレジットカードを持って台湾旅行へ出発しましょう。
【理由3】ホテルのチェックイン(デポジット)
ホテルのチェックインで必要なことは宿泊予約の確認だけではありません。
最近では、台湾の多くのホテルでデポジットが必要になりました。
デポジットとはあらかじめ一定のお金を預けておくことですが、その代わりとなるのがクレジットカードです。
ホテルのチェックイン時にはクレジットカードの提示が必要なホテルが多いです。
一昔前はこのようなことはなかったのですが、信用社会の影響を受けて、クレジットカードがない方は宿泊できないなんてことも…!?
オマケ情報
ココだけの話で本音を言ってしまいますと、JCBカードは台湾のお土産屋などで割引が受けられることがあります。
ところが、外国人観光客向けのお土産屋は価格設定が高めですので、数%だけ割引してもらっても、全く安くは感じません。(→ スーパーでお土産を買うのをおすすめします)
また、一部のクレジットカードを提示すると空港ラウンジが使えますが、約1万円の高い年会費を支払ってまで使う理由にはならないでしょう。(→ 既にゴールドカードをお持ちの方はご利用ください。)
台湾で利用できるクレジットカードの国際ブランド
台湾では、どのブランドのクレジットカードが利用できるのか?
海外旅行の際にはクレジットカードを何枚あるいは何種類持って行きますか?
台湾をメインに暮らしている私はクレジットは複数枚所持しており、VISA、MasterCard、JCBの3つの国際ブランドのクレジットカードを持っています。
なぜ、クレジットカードを複数枚持っているのか、あるいは複数の異なった種類のクレジットカードを持っているのかについても簡潔に紹介します。
まず、台湾で利用できるクレジットカードの国際ブランドについて、下記のような状況です。
- ◎:VISA
- ◎:MasterCard(マスターカード)
- ◎:JCB
- △:AMEX(アメリカンエクスプレス)
ショッピング利用でもキャッシング利用でも、おおむねVISAとマスターカードに加えJCBカードは利用できる店舗では対応しています。
ただし、アメックス・ブランドは使える施設や店舗が限られていますので、その他のカードも併せて持ってくることをおススメします。
まとめ
以上、台湾でのクレジットカードの現地事情を台湾現地からレポートしました。
みなさん、台湾旅行の際のクレジットカードの必要性と理由が伝わりましたでしょうか?
台湾では国内発行のクレジットカードしか利用できない店舗も多く、カードのブランドによって利用できない場合もあります。
複数枚のカードを用意しておけば、一つのカードが利用できなかったとしても、別のブランドのカードは利用できることもあるため安心ですよね。
このようなポイントに注意して、台湾旅行を楽しんでみてください!
最後に、上記で述べてきた台湾でのクレジットカード事情のポイントをまとめておきますので、参考にしてみてください。
- 台湾でクレジットカードが利用できる場所は限定されている
- 台湾旅行中はクレジットカードより現金が必要
- 台湾でカードが必要な理由は海外キャッシング、海外旅行保険、ホテル宿泊のデポジット
- 台湾ではVISA、マスターカード、JCBの3つの国際ブランドなら利用しやすい
- 台湾旅行の際には複数枚&複数ブランドのカードの準備をおすすめします
以上より、台湾旅行でクレジットカードを今から作るのであれば、下記の条件を全て満たすカードがおすすめです。
- 年会費は永年無料
- 海外旅行保険が付帯している
- 海外キャッシング機能が付いている
- VISA、マスターカード、JCBのいずれかの国際ブランド
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